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- 日本茅葺き文化協会について
茅葺きは日本の民家や社寺の屋根として、多様な気候風土に適応し、古来より長きにわたり日本人の暮らしを守ってきました。また、茅は、屋根葺き材料であると同時に、稲作農業をはじめ、畜産業や養蚕業の肥料や飼料として、持続可能な農業を支えてきました。しかしながら、生活や農業の近代化が急速にすすむ中で、茅葺きは過去のものと見なされ、その姿は急速に失われつつあります。
その一方で、茅葺き民家は日本人の原風景として、茅葺きによる共同社会の再生の取り組みがはじまりました。また、断熱性、調湿性、通気性を兼ね備えた茅葺き屋根の優れた居住性が見直され、その古茅は田畑に施され有機土壌となる、循環する資源としても注目されています。
茅場、草原の多面的価値、生物多様性の維持、水源の涵養、二酸化炭素の吸収などが評価され、その保全と再生の取り組みがすすめられ、その点からも茅葺きの復活が求められています。
このような社会情勢の中で、当協会は茅葺きの歴史、文化、技術を正しく理解し、茅葺きの優れた特性と、現代社会において茅場と茅葺きを存続する上での課題を明らかにし、それを広く世の中に伝え、茅葺きの文化と技術の継承と振興をはかるための事業に取り組んで参ります。
法人概要
法人名称 |
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所在地 | 〒300-4231 茨城県つくば市北条184番地 電話/FAX 029-867-5829 Email info@kayabun.or.jp URL https://www.kayabun.or.jp |
設立年月日 | 平成22年2月3日 |
目的 | 茅葺きの文化と技術の継承と振興をはかり、もって日本文化と地域社会の発展に資することを目的とする。 |
事業内容 | (1) 茅葺き技術及び茅葺き景観の研究、調査、記録、開発及びそれらに関する教材、 資料の作成 (2) 茅葺き技術の継承と普及及び後継者育成 (3) 茅場の調査、保全、開発と茅の安定供給システムの構築 (4) 茅資源の研究と利用技術の開発 (5) 茅葺きの民家、建築、景観の保全と活用 (6) 茅刈り及び茅葺き作業の支援及び研修会の実施 (7) 茅葺きに関する地域間及び国際交流 (8) 茅葺きに関する研修旅行の企画及び実施 (9) 上記の事業に関する広報、出版、情報交換、相談及び助言 (10) 地域の茅葺きを扱う他の諸団体の運営又は活動に関する連絡、助言又は支援 (11) 前各号に掲げる事業に附帯又は関連する事業 |
加盟団体 |
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定款 | 一般社団法人 日本茅葺き文化協会定款[PDF] |
沿革
1999年 | 財団法人日本ナショナルトラストのネットワーク活動として、 全国茅葺き民家保存活用ネットワーク協議会 発足 |
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2010年 | 一般社団法人日本茅葺き文化協会 設立 |
2018年 | 選定保存技術「茅採取」保存団体 認定 |
2020年 | 「伝統建築工匠の技」ユネスコ無形文化遺産 登録 保存団体 |
2024年 | 選定保存技術「茅葺」保存団体 認定 |
日本茅葺き文化協会
組織概要
役員(2024.5.25現在)
代表理事 | 安藤 邦廣(筑波大学 名誉教授) | ||||||||||||||||||||||||||||||||
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監事 | 山城 統(公益財団法人大阪府文化財センター) | ||||||||||||||||||||||||||||||||
事務局長 | 上野 弥智代 (株式会社里山建築研究所・一級建築士) |
分科会組織 茅葺き職人連合
連合代表 | 松澤 敬夫 (株式会社小谷屋根・長野県 *厚生労働省「卓越した技能者(現代の名工)」2018) | |
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連合幹事会 | 幹事長 | 沖元 太一 (株式会社Earth Building・宮城県、広島県) |
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連合事務局 | 阿部 洋平(株式会社くさかんむり・兵庫県) | |
連合顧問 | 塩澤 実(茅葺屋・京都府) |